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サイモン&ガーファンクル 東京ドーム 7月10日初日   [演奏会]2009-07-10 [演奏会 アーカイブス]

 大好きなサイモンとガーファンクルの16年ぶりのコンサート!東京ドームの初日に出かける。19時の開演予定だというのに、17時には会場に到着してしまって、外のグッズ売り場で行列しながら布製の1000円のトートバックいっぱいにプログラムのほかにTシャツなど思いっきり衝動買い。普通はグッズ売り場など見向きもしない天使なのだが、周囲の勢いに刺激されて買いまくってしまった。1万円札が飛び交う売り場を見回し気がつけば、なんだか年齢層の高い客層である。天使が一番若い感じ…。普通は東京ドームではありえないことなのだが、さすがに主役の二人が67歳と最年長記録を破っただけあって観客の年齢も自然と上がってしまったようだ。

 熟年のご夫婦がとっても目立っていた。そして熟年の親と子も。なんだか、とってもアットホームなコンサートになりそうである。準備の都合とかで17時30分の開演予定が少し遅れる。型どおりの手荷物検査があって入場。年配の方々はコンサートに不慣れなのか、コンビになどで発券されたチケットをそのまま持ってくるのか、領収書とかVOIDと書かれた用紙をチケットにつけたままの方が大勢いて微笑ましい。

 会場に入れば入ったで、ご自分の席がお分かりにならない方も多く、アリーナ席と1階席の別が理解出来なくて途方にくれている方なども見受けられた。それにしても、塾年カップルが目立ち、なんだかとってもお洒落な老紳士が目立ったような…。昔からサイモンとガーファンクルのファンて優等生タイプが多いような気がしたが、そんな方々がそのまま歳を重ねた感じ。開幕までそんな方々を観察しているだけで退屈しなかった。独りで聴きに来た天使がなんだか馬鹿みたい。みんなとっても幸福そうなのである。寂しい…。

 会場は例によってバックススクリーン前がステージ。バックネット以外の遮蔽物は取り払われていて天使のいる1階席の前方からもステージがよく見える。ステージ正面と上手と下手にスクリーン。ステージの床から天井にかけては金属性の樹木?をかたどったオブジェのようにも見えるライトタワーが5本の枝を広げている感じで赤いライトが当たってきれい。もっとも、それはよく見れば鉄骨のタワーで、枝からぶら下がっている実のように見えたものは、無数のムービングライトだった。

 1塁と3塁ベースあたりには、スピーカータワーが立っていてスポットライトが上下に2台。開演近くなると女性スタッフが梯子を上るようにスルスルとタワーを登っていって驚く。そのスピーカータワーは本体のスピーカーより、ほんの少し早く音を出して、音響を調整するのだというが、どうしてそんなことができるのか謎である。それでも確かに東京ドームがオープンした頃のコンサートと比較すると格段に音響が良くなっているのは間違いがない。特にサイモンとガーファンクルのようなアコースティックな響きを大切にしたい音楽でも、あの広大な空間に美しく響き渡るばかりでなく、繊細なニュアンスがちゃんと伝わってくる。もっとも静かな曲になると雑音が聞こえてくることがあって少々気になるのと、演奏中も絶えず人が動くので集中力を持続させるのが難しいのが辛かった。

 開演は10分以上遅れてスタート。二人の若い頃から現代までの映像が映し出され、遅れてきた観客を席に着かせ、会場を盛り上げる効果があった。二人が登場すると「旧友」から歌われた。スクリーンには何も映らず、暗闇の中から二人の姿だけが浮かび上がってくる演出。近頃のライブのように何でも映像で、派手な照明演出で盛り上げるというのが流行だが、とってもアナログだけれど昔はみんなこうだったんだと懐かしく思われたりした。

 つづいて「冬の散歩道」などノリのよい曲と、サイモンとガーファンクルのみによる演奏とが交互に繰りかえされた。曲順はウドー音楽事務所のホームページに載っていた名古屋公演のセットリストとほとんど同じだったように思う。二人の歌をじっくり聴かせるのが目的のコンサートといった趣で、通常とは違った大人の観客も納得の内容だと思った。天使にも懐かしい曲ばかりで、普段は一緒に歌ったり踊ったりしてしまうのだが、今回ばかりはじっくり聴き入った。、もっとも曲にあわせて手拍子をする観客も少なからずいて、「コンドルは飛んでいく」「サウンド・オブ・サイレンス」に手拍子は…。ドームに手拍子が渦巻いて響いてしまって音楽のテンポとまったくシンクロしていないので気持ち悪くて困った。

 やはり熟年中心のバックのバンドは楽器をいくつも持ち替え、コーラスにも大活躍。ギタリストは「スカボロフェア」ではチェロを弾き、「コンドルは飛んでいく」ではケーナ?を吹いていたような。しかもチェロが上手いのである。さっそく天使もチェロで明日は「スカボロフェア」を弾いてみるつもり。

 前半の聞かせどころは「アイアムロック」から「アメリカ」「キャシーの歌」のあたりで、二人の歌声が心地よく響いて、とっても素敵だった。映画「卒業」の映像が流れて「ミセス・ロビンソン」が演奏されて盛り上がったところで、ガーファンクルとポールサイモンのそれぞれソロコーナーがある。それぞれの音楽の方向性の違いや個性が際立って面白く聴いた。

 再び二人が歌って最後の「明日に架ける橋」のピアノソロが始まると大拍手。1番はアート・ガーファンクル2番はポール・サイモンが歌い、3番は二人のコーラス、最後はガーファンクルが高音をソロで終わる。もちろん名古屋のセットリストを見ていたのでダブルアンコールになるのを知っていたから座っていたけれど、お隣の熟年カップルは帰ろうとしている。お節介とは思ったが、「あと4曲ありますけれど…」と教えてあげたら、「えっ!」と驚かれた。本当に終りだと思っていたらしい。アンコールの第一曲目は「サウンド・オブ・サイレンス」である。この名曲を聴かずに帰ってしまった人はお気の毒としかいいようがない。なかなかの名唱で感動した。

 そして「ボクサー」が2曲目。天使の一番好きな歌である。「明日に架ける橋」「スカボロフェア」などサイモンとガーファンクルの名曲をカラオケで歌ってしまう天使。さすがに、このコンサートでは口ずさむこともしないで、ひたすら聴く事に没頭していたけど「ボクサー」の「Lie-la-Lai」の部分だけは、たまらず歌ってしまった。周囲の皆さんゴメンナサイ。我慢できなかったのです。彼らと一緒に歌えてチョッピリ幸福でした。
 
 二人は一旦引っ込んで、再び登場してダブルアンコールの1曲目は「木の葉は緑」。そして2曲目は「いとしのセシリア」アリーナ席は総立ち。1階席も立つ人がチラホラ。天使も立って一緒に歌って踊りたかったけれど、さすがに周囲の大人の観客の中では立てなかったし、踊れなかったし…。

 バンドのメンバーが紹介されているうちに場内の照明が点灯して明るくなる。「ああ、もう終りか」と思った途端に「いとしのセシリア」のサビの部分をリプライズ。さすがに我慢できずに立ちあがって一緒に歌いながら手拍子を打ち鳴らし踊ってしまった天使。かなり痛い光景だったかも。しかも興奮しすぎてノドはカラカラ、めまいがして倒れそうになった。でも本当に最後だったので許して…。

 二人は年齢を重ねたし、声も全盛期から比べれば衰えたのが隠しようがない。高音の伸びが違うのである。でも、年齢を重ねたからこそ歌える歌もあるわけで、二人だけで歌った曲の数々が心に深く染み入ったのも理由があったのである。東京ドームに集まった彼らを愛する多くのファンとともに感動を分かち合えた幸福を噛みしめながら帰った。誰もが本当に幸福そうに見えた。

Old Friends,
Old Friends,
Sat on their park bench
Like bookends.
A newspaper blown through the grass
Falls on hte round toes
Of the high shoes
Of the old friends
………
Of the old friends
Memory brushes the same day
Silently sharing the same fear…

帰ってから歌詞の意味をもう一度噛みしめてみた。深い。

参考までに7月8日(水)@ナゴヤドームのセットリスト

1.旧友〜ブックエンドのテーマ/Old Friends ~ Bookends Theme
2.冬の散歩道/Hazy Shade of Winter
3.アイ・アム・ア・ロック/I Am a Rock
4.アメリカ/America
5.キャシーの歌/Kathy's Song
6.ヘイ・スクールガール/Hey Schoolgirl
7.ビーバッパ・ルーラ/Be Bop A Lula
8.スカボロー・フェア/Scarborough Fair
9.早く家へ帰りたい/Homeward Bound
10.ミセス・ロビンソン/Mrs Robinson (includes Not Fade Away)
11.スリップ・スライディン・アウェイ/Slip Slidin' Away
12.コンドルは飛んで行く/El Condor Pasa

- - - Art Garfunkel solo - - -
13.ブライト・アイズ/Bright Eyes
14.ハート・イン・ニューヨーク/A Heart in New York
15.パーフェクト・モーメント〜ナウ・アイ・レイ・ミー・ダウン・トゥ・スリープ/Perfect Moment ~ Now I Lay Me Down to Sleep

- - - Paul Simon solo - - -
16.ボーイ・イン・ザ・バブル/Boy in the Bubble
17.シューズにダイアモンド/Diamonds on the Soles of her
18.時の流れに/Still Crazy After All These Years

- - - - - - - - - - - - - - -
19.ニューヨークの少年/Only Living Boy in New York
20.マイ・リトル・タウン/My Little Town
21.明日に架ける橋/Bridge Over Troubled Water

- - - - - encore 1 - - - - -
22.サウンド・オブ・サイレンス/Sound of Silence
23.ボクサー/The Boxer

- - - - - encore 2 - - - - -
24.木の葉は緑/Leaves That Are Green
25.いとしのセシリア/Cecilia

東京ドームではバンド紹介に続いて再びいとしのセシリア/Ceciliaの一部

2009-07-10 23:35
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第52回NHKニューイヤー・オペラコンサート [演奏会]2009-01-05 [演奏会 アーカイブス]

 テレビ番組優先の企画とはいえ、観客の観ている前で堂々と舞台転換というのは、いかがなものか。他が定刻に始まることを除けば、普通の演奏会と変わらない。それなのに、現実に引き戻す舞台裏を見せられては興ざめ。せめてオペラカーテンを開閉するなどの工夫があってもよかったのではないだろうか。司会も単調で優等生的なのがNHKらしいのだろうか。

 それに選出された歌手の人選方法にも問題ありかもしれない。二期会、藤原歌劇団、新国立劇場に顔を立ててなんていう力関係があったかどうかは知らないが、NHKホールの大空間を埋めるだけの豊かな声量と繊細な表現力を持った歌手はなかなかいないのである。

 堀内康雄と佐々木典子が印象に残った。声量では申し分なく堀内が圧勝。説得力のある歌唱力、自分の見せ方をこころえていたのは、佐々木だった。「ワルキューレ」の第一幕の幕切れは、成田勝美と横山恵子が衣裳をつけ、棒立ちの歌手とは違い、芝居をちゃんとするのである。演奏自体には問題ありなのだが、それなりに作った舞台装置と照明が芝居を盛り立てていた。

「歌劇“タンホイザー”から大行進曲“歌の殿堂をたたえよう”」
                       ワーグナー作曲
                    (合唱)二期会合唱団
                      藤原歌劇団合唱部
                      新国立劇場合唱団
「歌劇“魔笛”から“なんと美しい絵姿”」  モーツァルト作曲
              タミーノ…(テノール)高野 二郎
「歌劇“魔笛”から“復讐の心は地獄のように胸に燃え”」   
                      モーツァルト作曲
              夜の女王…(ソプラノ)安井 陽子
「歌劇“ホフマン物語”から“昔アイゼナハのお屋敷に”」   
                    オッフェンバック作曲
              ホフマン…(テノール)樋口 達哉
             ナタナエル…(テノール)真野 郁夫
                  (男声合唱)二期会合唱団
                      藤原歌劇団合唱部
                      新国立劇場合唱団
「歌劇“ホフマン物語”から“森の小鳥はあこがれを歌う”」  
                    オッフェンバック作曲
             オリンピア…(ソプラノ)幸田 浩子
                    (合唱)二期会合唱団
                      藤原歌劇団合唱部
                      新国立劇場合唱団
「歌劇“メフィストーフェレ”から“私はあまのじゃくだ”」  
                         ボイト作曲
           メフィストーフェレ…(バス)佐藤 泰弘
「歌劇“ルサルカ”から“月に寄せる歌”」  ドボルザーク作曲
              ルサルカ…(ソプラノ)佐々木典子
「楽劇“ワルキューレ”第1幕から              
        “冬の嵐は過ぎ去り”~幕切れ」ワーグナー作曲
            ジークムント…(テノール)成田 勝美
            ジークリンデ…(ソプラノ)横山 恵子
                              
           (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
                     (指揮)飯森 範親
                              
「ガーシュウィン・ソングブック」              
  ガーシュウィン作曲、デイナ・ハンチャード、山中千尋・編曲
              (ボーカル)デイナ・ハンチャード
                    (ピアノ)山中 千尋
                              
「歌劇“カルメン”からハバネラ“恋は野の鳥”」  ビゼー作曲
           カルメン…(メゾ・ソプラノ)林 美智子
                    (合唱)二期会合唱団
                      藤原歌劇団合唱部
                      新国立劇場合唱団
「歌劇“カルメン”から                   
    闘牛士の歌“諸君の乾杯を喜んで受けよう”」ビゼー作曲
           エスカミーリョ…(バリトン)小森 輝彦
           カルメン…(メゾ・ソプラノ)林 美智子
            フラスキータ…(ソプラノ)浅野美帆子
              メルセデス…(アルト)星野 恵里
                    (合唱)二期会合唱団
                      藤原歌劇団合唱部
                      新国立劇場合唱団
「歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”から         
            “ママも知るとおり”」マスカーニ作曲
        サントゥッツァ…(メゾ・ソプラノ)小山 由美
「歌劇“道化師”から“衣装をつけろ”」 レオンカヴァルロ作曲
               カニオ…(テノール)福井  敬
「歌劇“ジャンニ・スキッキ”から“私のお父さん”」     
                       プッチーニ作曲
             ラウレッタ…(ソプラノ)臼木 あい
「歌劇“アンドレア・シェニエ”から“国を裏切る者”」    
                      ジョルダーノ作曲
             ジェラール…(バリトン)堀内 康雄
「歌劇“ロメオとジュリエット”から“私は夢に生きたい”」  
                         グノー作曲
            ジュリエット…(ソプラノ)高橋 薫子
「歌劇“オテロ”から“無慈悲な神の命ずるままに”」     
                       ヴェルディ作曲
               ヤーゴ…(バリトン)直野  資
「歌劇“トスカ”から“星はきらめき”」    プッチーニ作曲
           カヴァラドッシ…(テノール)佐野 成宏
「歌劇“蝶々夫人”から“ある晴れた日に”」  プッチーニ作曲
              蝶々夫人…(ソプラノ)大村 博美
「歌劇“椿姫”から乾杯の歌“友よ、さあ飲み明かそう”」   
                       ヴェルディ作曲
                   (ソプラノ)臼木 あい
                (メゾ・ソプラノ)小山 由美
                   (テノール)佐野 成宏
                            ほか
                    (合唱)二期会合唱団
                      藤原歌劇団合唱部
                      新国立劇場合唱団
                              
           (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
                     (指揮)飯森 範親
                  
                     【司会】中條 誠子


2009-01-05 23:38
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ポリニャックのサロンで ~ポリニャック邸の3つの演奏会をめぐって~ 花岡千春リサイタルシリーズ 2009-1 [演奏会]2009-06-17 [演奏会 アーカイブス]

2009年6月13日(土) 18時開演 
東京文化会館小ホール
ピアノ:スタインウェイ 調律:武田陽一

18:00 ピアノ:花岡千春P.A.ソレール:ソナタ嬰ヘ長調、M.アルベニス:ソナタ二長調、
C.ドビュッシー:アナカプリの丘(前奏曲集第1巻より)金色の魚(映像第2集より)
M.ラベル:悲しい鳥たち(「鏡」より)、フォックス・トロット(オペラ「子供と魔法」より)
E.サティ:木製のふとっちょ人形へのスケッチとからかい
1.トルコ風チロル賛歌 2.痩せた踊り:あの諸氏のやりかたで 3.エスパニューニャ
F.プーランク:ハ調の組曲
1.プレスト 2.アンダンテ 3.ヴィフ(生き生きと)
I.アルベニス:エボカシオン、港(「イベリア」第1集より)、
F.モンポウ:歌と踊りの第4番、E.ハルフテル:ジプシーの踊り
1938年1月18日(月) Ricardo Vinesのリサイタルの再現

19:30 ソプラノ:小泉恵子
E.サティ:声とピアノのための《ソクラテス》
ヴィクトール・クザン仏訳のプラントンの対話に基づく3つの交響的ドラマ
1.ソクラテスの肖像
2.イリソス河の岸辺
3.ソクラテスの死
1924年9月初頭(ヴェニスのポリニャック別邸で) Marya Freundのリサイタルの再現

20:15 ヴァイオリン:小林美恵
I.ストラヴィンスキーの作品による
デュオ・コンセルタント(1932)
1.カンティレーヌ 2.田園詩Ⅰ 3.田園詩Ⅱ 4.ジグ 5.感激的叙情詩 
「火の鳥」より《子守歌》《スケルツォ》、「ペトルーシュカ」より《ロシアの踊り》、
「ウグイスの歌」より《アリア》《中国の行進》
1.序曲 2.セレナータ 3.タランテッラ 4.ガヴォットと2つの変奏 5.スケルツィーノ 6.メヌエットとフィナーレ
イタリア組曲~ペルコレージのテーマによる~
1932年12月7日(水) Samuel Dushkin,Igor Stravinskyのリサイタルの再現

20世紀の初頭、パリのミューズは六人組やストラヴィンスキーのパトロネスとして新しい音たちの誕生に絶大な助力を与えた

 休憩を含めて3時間を越える演奏会となった。20世紀の初頭にパリのポリニャック邸で催されたサロンコンサートを再現した意欲的なプログラムである。新しい音楽を発表する場を与えられ、またそれを享受し、その真価を見いだしたポリニャック夫人の功績をたどることになった。「ベルサイユのばら」の登場人物として有名な美しき陰謀夫人ポリニャック伯夫人の子孫が今回の主役である。音楽ばかりでなく、バレエ・リュスのディアギレフにも支援をしたようである。

 第1部は、リカルド・ヴィニェスのリサイタルの再現で花岡千春のピアノである。安川加壽子に師事し、フランスに留学していただけあって、フランス的な音楽を奏でていたように思う。特にドビュッシーの曲の冒頭の音の美しさは比類がないもので、その繊細な響きは、まさに「音楽の天使」が舞い降りてきたようで、知らず知らずのうちに涙があふれて止まらなくなった。きっと1938年のポリニヤック邸に集った人々も同じ思いを味わったのではないかと思った。

 今宵の白眉は、第2部のサティによる『ソクラテス』である。4人の役柄を一人の女性歌手が歌うのがピアノ版の特徴だという。舞台の両脇には、オペラで使うような字幕装置が置かれていた。第2部だけのために字幕装置を用意するというのはソロバンの合わない話だと思うが、その効果は絶大で舞台上で何が歌われているのか、ピアノの伴奏は何を語ろうとしているのか、非常に理解しやすいのである。

 最も感動的だったのは、自ら遵法精神にもとづき、毒薬を飲むように命じられ法律に従ってそれを受け入れるソクラテスの精神の美しさを雄弁なピアノと説得力のある歌唱で、驚くほど深い世界を描いた部分で圧倒された。特にソクラテスの死の場面の崇高なまでの音楽の美しさには深い感動があった。演奏が終わってからもしばらく立ち上がることもできず、休憩時間はひたすら自分の生き方などをふりかえる時間となった。

 第2部が、あまりにも感動的だったので第3部の印象が薄くなってしまった感もあるが、今でも十分に新しい音楽が当時の人々に受け入れられたことに驚きを隠せなかった。ヴァイオリンの奏法にも新しい試み?がなされていて、当時の人をも驚かせ感動させたに違いないと思うと、それだけでも胸が熱くなった。無料で配布されるプログラムの編集もピアニスト自身の渾身のコラムも筋が通った意見である。

2009-06-17 00:35
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「劇場の天使」の熱狂の日  5月5日 [演奏会]2009-05-06 [演奏会 アーカイブス]

 今日は一日東京国際フォーラムでバッハ漬け。朝9時30分から23時まで合計6回の演奏会に出かける。もっともチケットの手配に出遅れて、ほとんど希望のチケットは入手できなかったのだけれど…。一番行きたかった堤剛のバッハの無伴奏チェロ協奏曲第2番と第3番は、友人の献身的な努力によってなんとか入手できたのだが、肝心の友人は都合で行けなくなり、結局一人で聞く羽目に…。今日はその友人のほかに、地元の合唱団のメンバー(なんと泊りがけで3日間通いつめたのだとか)や、Cypressさんに偶然会場で出会うなど、見知った顔が会場のあちこちにいた。

 チケットを入手した公演は以下の通り。

321 9:30~10:15 ウエローパ・ガランテ
               ファビオ・ビオンデ(バロック・ヴァイオリン、指揮)
               ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」作品8

352 11:45~12:30 堤剛(チェロ)
                J・Sバッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008
                J・Sバッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011

343 14:00~14:45 ル・コンセール・フランセ
                P・アンタイ(指揮)
                J・Sバッハ:カンタータ「主なる神、われを守りたまえ」
                J・Sバッハ:カンタータ「ただ愛する神の摂理にまかせ」

344 15:45~16:45 ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル
                ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:組曲ト短調
                ベルゴレージ:スタンバート・マテル ヘ短調

345 17:45~18:45 リチェルカール・コンソート
                フィリップ・ピエルロ(指揮)
                J・Sバッハ:ミサ曲ト短調BWV235(抜粋)
                J・Sバッハ:マニフィカトニ短調BWV243

315 19:45~23:00 ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル
                ミッシェル・コルボ(指揮)

 ということで、あっという間の一日でした。もっとも343から345までの公演は、それしか売っていなかったという消極的な理由で買い求めたので、最初から期待値は低かったのだけれど、古楽スタイルの演奏が続くと、やっぱり飽きてしまうのと、344の公演では、演奏会開始直前に怪我人がでて、出鼻をくじかれた格好で集中力を欠いてしまったので残念ながら音楽に没頭できなかった。怪我をされた方はお気の毒だが、会場の係員の対応もお粗末だったように思う。

 もっと酷かったのは315の公演で、曲の途中で中途半端に拍手が起こってしまったり(対訳本を見ていた人だったのか?) 、休憩の位置がずれて休憩直前に何故か演奏中に客入れを大々的に行ったり…。まったく理解に苦しむ。たぶん会場に入れなかったお客の強硬なクレームに屈したのだと思うが、会場にはそれ以上に恐ろしい客が待っているというのに・・・。しかも休憩後の開演直前に係員が「開幕すると場内に入れません」と大声を張り上げて・・・。「さっき、入れたじゃん」 まあ、どちらも熱狂の日らしい出来事で、今さら腹を立てる気にもならないのだが、普通演奏中に、係員が「どうぞ」と言っても辞退するのが常識のある聴衆だと思うが、今日の観客はド厚かましい恥知らずだったということだろう。

 さて、今日のベスト3の演奏会をあげておきたいと思う。まず第一は、321のエウローパ・ガランテのヴィヴァルディ「四季」。こんな風にヴィヴァルディを弾いてもいいんだという古楽でありながら、格闘技を見る様な自由奔放な演奏でぶっ飛んだ。なんだかポップスのコンサートに来ているようなノリだった。特に「夏」はファビオ・ビオンディのヴァイオリンがノリノリで、アンコールでもう一度演奏されたほど。「四季」でこんなに興奮してしまっていいのかとも思うが、古楽のアプローチながら、とっても新鮮だった。古楽を演奏する楽員は、皆黒の長袖シャツ。誰も燕尾服なんて着ていないし、ネクタイを締めている人もいなかったような…。

 お次は堤剛の無伴奏組曲。300人以下の空間で彼の演奏を聴く贅沢。心から満足した。もっとも、無伴奏組曲は、もっともっとゴツゴツとした質実剛健な演奏が好きなのだけれど、あくまでも優美な演奏で美しく響く音楽を生み出していた。アンコールでは第3番からブーレが弾かれた。

 そしてミッシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽・器楽アンサンブルの「マタイ受難曲」である。朝、会場を歩いているミッシェル・コルボを発見!思わず微笑んだら、目で合図を送ってくれて感激。天使の所属していた合唱団も数年前に「マタイ受難曲」を演奏した。ボーカルスコーアを手に入れて練習もしたのだけど、仕事で本番に出られなくて歌うことができなかった。合唱を志したものにとっては、究極の目標の曲である。最後の合唱「われらは涙してひざまずき」が歌いたくて歌いたくて…。という訳で色々アクシデントのあった演奏会だったけれど、最後の最後で全てが赦せた感じである。本当に美しい音楽で感動。

 天使と名乗りながら実はキリスト教なんて誰も知らない田舎に生まれた天使。劇団四季の「ジーザス・クライスト=スーパースター」で初めてキリストの受難を知る。それと同じ題材の「マタイ受難曲」を実際に聴いたのは、30歳を過ぎてからである。ああ、もう歌うことができないのだと思うだに悲しいのだが、熱狂の日を名演奏で締めくくれたのは何より。5000人もの聴衆と感動を分かち合えたのも貴重な体験だと思った。天使の思い入れは激しかったのだが、コルボの演奏は、むしろ淡々としたもので、特別感よりも信仰に裏打ちされた安定感のようなものを感じさせた。それも心地よいものだった。

 舞台の両サイドには強大なスクリーンが設置されていて、なんだかポップスのコンサートみたい。それでもコルボの表情が大写しになったので邪魔にはならなかったのが何よりだった。

2009-05-06 00:59
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アンジェラ・アキ MY KEYS 2008 ~ピアノ弾き語りライブ in武道館~ [演奏会]2008-12-27 [演奏会 アーカイブス]

南座で顔見世を楽しんだ翌朝、小雪の舞う京都をあとにして東京へ向かう。歌舞伎を観ることが目的だったからだが、京都観光は一切なし。国立劇場の千秋楽を観て、三井記念美術館で円山応挙の国宝雪松図と能面の展覧会を見た。国立劇場の「遠山桜天保日記」は、わざわざ観るようなものだったかどうか・・・。ゆっくり京都見物でもしていればよかったかも・・・。

 ちょっと早めに日本武道館へ到着。パヴァロティの単独コンサート以来である。会場と同じ八角形のステージが中央より北側に置かれ、スタンウエイのピアノが一台。回転するらしく盆になっているのがわかる。他の黒い床と対照的に、その奧には半円形の山台のようなステージが四段。そこに50基ほどのムービングライトが設置されていた。その両脇には、ポリーニのようなステージシートがあって、観客が座ってる。八角形の出べそのようなステージを奧に行くと階段があり、出演者が出入りする仕掛け。もっともアンジェラ・アキ一人が出演者なのだけれど・・・。その奧にはすだれ状のスクリーンが設置されていた。途中で映像の演出が流れるのだが、効果的だったかどうかは疑問。ステージ裏になってhしまう2階席に向かっては、モニターが何台か設置されていた。

 会場へ入ると、何故かモーツァルトの「レクイエム」が全曲流されていた。その理由は、当日演奏された新しいアルバムからの新曲「レクイエム」との関連だったかもしれない。事前の予習は全くせずに、アンジェラ・アキの作品と演奏を新鮮な想いで聴くことにした。今回のコンサートのテーマは『愛』なのだとか。知っている曲が「手紙~拝啓 十五の君へ~」だけという俄ファンにとっては、興味津々のライブだった。自身も最初のMCで言っていたが、おしゃべりが長いらしい。そんなに長いMCとは思わなかったが、終わってみれば2時間半のライブである。ほとんど休まずに歌いあげて見事ではあった。

 楽曲の根底に流れているのは、やはり『愛』のようで、様々に形を変えて観客に問いかけてくるような歌だった。残念だったのは、コアなファンなら知っているような事でも、新しいファンには珍しく、アンジェラ・アキの歌い方が不明瞭な部分もあって、歌詞が聴き取れないような部分もあった。それでも、よく通るピュアな響きの声は心地よく伝わってきた。ピアノは、力強いタッチで弾かれ繊細さには欠けるが豊かな表現力を有するものだった。

 ~英語でしゃべらナイト~と題されたコーナーでは、事前に配られた白い封筒の中に、先日の東京ドームへ行ってきたばかりのビリー・ジョエルの「Honesty」のサビの部分の歌詞がを解説付きで入っていた。アンジーの指導による練習後、観客全員で歌う演出があって、迷わずフルヴォイスでシャウトした。

  もうひとつの赤い封筒には、真っ赤なハートが描かれたカードが入っていて、新曲レクイエムから以下のような歌詞が書かれていた。

  今まで当たり前過ぎて伝えた事がなかった
  あなたに一度も言えなかった
  言葉にできなかった
  本当にありがとう

四部構成で、交通事故で死んだ少女が、時間を戻して、この世に蘇り、感謝の言葉を伝えるという内容で、劇団四季のミュージカル「夢から醒めた夢」と同じような趣向ではあるが、この曲で涙がポロポロと落ちた。なかなか意欲的な作品で、ライブには向かない作品だと思ったが、事前にレコーディングされた曲と上手くシンクロして披露するという荒技をみせた。まさか口パクではないと思うけれど・・・。

 そして「手紙~拝啓 十五の君へ」の大合唱である。電光掲示板に歌詞が出て、カラオケなみの親切さなのだが、これだけに人が、この曲を愛していると思ったら感激した。映像による歌詞の投影や、後方のスクリーンを使用したり、突如として木が生えたりという演出はどうかと思ったが、意外に大人の観客に受けていたようだった。紅白歌合戦にTシャツとジーパンで登場してしまった女性シンガーソングライターというイメージは壊され、伸びやかな美声に、いささかタッチの強いピアノが上手な歌手という印象がインプトされた気分である。気に入ったのは、アンコールで歌われた「サクラ色」だろうか。とにかく楽しめ、幸福に包まれた一夜となった。
 
2008年12月26日 日本武道館 19時開演/21時40分頃終演

1.This Love
2.FInal destination
3.大袈裟に愛してる
4.HOME
5.Honesty~英語でしゃべらナイト~
 UFO/ピンクレディ、Yeah!めっちゃホリディ/松浦亜弥、
 爪爪爪/マキシマム ザ ホルモン、ポニョ
6.たしかに
7.ヘブンズドア
8.One Melody
9.Love is over now
10.Rain
11.レクイエム(新曲)
12.Lean On Me/Bill Withers~again
13.MUSIC
14.手紙~拝啓 十五の君へ~(大合唱)
---------------
An1.Angel/Sarah McLachlan
An2.サクラ色


00:29
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ビリー・ジョエル 東京ドーム 2008年11月18日 [演奏会]2008-11-19 [演奏会 アーカイブス]


Sing us a song,you're the piano man
Sing us a song tonight
Well we're all in the mood for a melody
And you've got us feeling alright

 アンコールの2曲目は、「上を向いて歩こう」のピアノソロから続いて今回もお約束の「ピアノ・マン」。最後のコーラスは、毎度お馴染みの観客に歌わせる趣向。事前の練習が効いてちゃんと歌えてホッとする。でも周囲の観客は歌っていなかったような…。今日は一緒に行くはずだった友人が、ヒマラヤへトレッキングに行ったら高山病にかかって生死の境をさまような重篤な状態に…。現在は自宅療養中なのだけれど、せっかくアリーナ前方席がとれたのに、隣の席が空いてしまった。おかげで十分なスペースがあったのでずっと踊り狂っていたような…。周囲から完全に浮いていて、失笑されてたかも。今回も最後に歌われた「ガラスのニューヨーク」でダンス・パワー全開に!途中で酸欠で倒れるかと思った…。まあ、アリーナでさえも本人の姿は巨大モニターで確認するしかないのだから、楽しんじゃった方が勝ちだと思うので、入場料分はしっかり楽しんだと思う。

ほぼ定刻の19時に始まって21時に終演。そのままオーストラリアに飛んでいったとか…。相変わらずの質実剛健なイメージで全力投球のステージ。叩きつけるようなピアノは健在。「オネスティ」の前には映画「ジョーズ」のテーマを弾くなど遊び心もタップリ。ジャイアンツの野球帽を被ったり、妙なダンス?を披露したりとサービス精神は旺盛でプロ意識で貫かれたステージだった。伸びのある高音もよく響くし、低音もいけることを披露。今回もマイクスタンドを振り回して、大相撲の弓取り式かと思った。

 いちばん感動したのは、ピアノを弾いてハーモニカを吹きつつ歌った「ピアノ・マン」だった。彼の原点の歌だし、これからも大事に歌い継がれていくのだと思うと涙がこぼれた。このところ新曲の発表はないようで、懐メロ大会のような曲目が並んだけれど、疲れもみせずに2時間歌いきった迫力に圧倒される。今回は1回限りのライブで満員の盛況だった。まだまだ現役として歌えそうである。再来日を是非とも期待したいと思う。年齢を重ねて、ドンドン男性としての魅力も増しているように思った。上等そうな黒のスーツに黒のTシャツが素敵だ。

 グッズ売り場でプログラムを買い求める。2500円。来日オペラ並の高価格。それにしても薄さと内容のなさにビックリ。演奏された曲目は以下の通り。大好きなアップタウン・ガールは今回も演奏されなくて残念。

2008年11月18日(火)@東京ドーム

01.ストレンジャー/The Stranger
*album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
02.怒れる若者/Angry Young Man
*album『ニューヨーク物語/Turnstiles』('76)
03.マイ・ライフ/My Life
*album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
04.エンターテイナー/Entertainer
*album『ストリートライフ・セレナーデ/Streetlife Serenade』('74)
05.素顔のままで/Just the Way You Are
*album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
06.ザンジバル/Zanzibar
*album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
07.ニューヨークの想い/New York State of Mind
*album『ニューヨーク物語/Turnstiles』('76)
08.アレンタウン/Allentown
*album『ナイロン・カーテン/The Nylon Curtain』('82)
09.オネスティ/Theme from Jaws~Honesty
*album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
10.ムーヴィン・アウト/Movin' Out
*album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
11.プレッシャー/Pressure
*album『ナイロン・カーテン/The Nylon Curtain』('82)
12.ドント・アスク・ミー・ホワイ/Not Fade Away~Don't Ask Me Why
*album『グラス・ハウス/Glass Houses』('80)
13.キーピン・ザ・フェイス/Keeping the Faith
*album『イノセント・マン/An Innocent Man』('83)
14.シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン/She's Alway's a Woman
*album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
15.ザ・リヴァー・オブ・ドリームス/The River of Dreams
*album『リヴァー・オブ・ドリームス/River of Dreams』('93)
16.地獄のハイウェイ/Highway to Hell
*album『地獄のハイウェイ/Highway To Hell』('79) AC/DC
17.ハートにファイア/We Didn't Start the Fire
*album『ストーム・フロント/Storm Front』('89)
18.ロックンロールが最高さ/It's Still Rock 'n Roll to Me
*album『グラス・ハウス/Glass Houses』('80)
19.ガラスのニューヨーク/You May Be Right
*album『グラス・ハウス/Glass Houses』('80)
- - - - - encore 1 - - - - -
20. 若死にするのは善人だけ /Sakura Sakura~Only the Good Die Young
*album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
- - - - - encore 2 - - - - -
21.ピアノ・マン/Sukiyaki~Piano Man
*album『ピアノ・マン/Piano Man』('73)

前回の曲目は以下の通り

2006年11月28日(火)@東京ドーム

01.怒れる若者/Angry Young Man
 *album『ニューヨーク物語/Turnstiles』('76)
02.マイ・ライフ/My Life
 *album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
03.マイアミ2017/Miami 2017
 *album『ニューヨーク物語/Turnstiles』('76)
04.オネスティ/Honesty
 *album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
05.エンターテイナー/The Entertainer
 *album『ストリートライフ・セレナーデ/Streetlife Serenade』('74)
06.ザンジバル/Zanzibar
 *album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
07.ニューヨークの想い/New York State Of Mind
 *album『ニューヨーク物語/Turnstiles』('76)
08.アレンタウン/Allentown
 *album『ナイロン・カーテン/The Nylon Curtain』('82)
09.ドント・アスク・ミー・ホワイ/Don't Ask Me Why
 *album『グラス・ハウス/Glass Houses』('80)
10.ストレンジャー/The Stranger
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
11.素顔のままで/Just The Way You Are
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
12.ムーヴィン・アウト/Movin' Out
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
13.イノセント・マン/An Innocent Man
 *album『イノセント・マン/An Innocent Man』('83)
14.キーピン・ザ・フェイス/Keeping The Faith
 *album『イノセント・マン/An Innocent Man』('83)
15.シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン/She's Always A Woman
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
16.愛はイクストリーム/I Got To Extremes
 *album『ストーム・フロント/Storm Front』('89)
17.ザ・リヴァー・オブ・ドリームス/The River Of Dreams
 *album『リヴァー・オブ・ドリームス/River of Dreams』('93)
18.地獄のハイウェイ/Highway To Hell
 *album『地獄のハイウェイ/Highway To Hell』('79) AC/DC
19.ハートにファイア/We Didn't Start The Fire
 *album『ストーム・フロント/Storm Front』('89)
20.ビッグ・ショット/Big Shot
 *album『ニューヨーク52番街/52nd Street』('78)
21.ロックンロールが最高さ/It's Still Rock & Roll To Me
 *album『グラス・ハウス/Glass Houses』('80)
22.ガラスのニューヨーク/You May Be Right
 *album『グラス・ハウス/Glass Houses』('80)
- - - - - encore 1 - - - - -
23.イタリアン・レストランで/Scenes From An Italian Restaurant
 *album『ストレンジャー/The Stranger』('77)
- - - - - encore 2 - - - - -
24.ピアノ・マン/Piano Man
 *album『ピアノ・マン/Piano Man』('73)

2008-11-19 00:16
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ウィーン少年合唱団 2008年 日本公演 Aプロ [演奏会]2008-06-08 [演奏会 アーカイブス]


2008年6月7日(土) 14:00開演 東京オペラシティ コンサートホール

グレゴリオ聖歌:キリエ“Rex Virginum”
(写本Wolfenbuttelより)
C.オルフ:「カルミナ・ブラーナ」より ”おお運命の女神よ”
T. L.ヴィットーリア:闇となりぬ  
H.パーセル:来たれ、汝ら芸術の子よ
F.メンデルスゾーン:我が魂よ、我が主をほめ讃えよ
F.シューベルト:詩篇 23
Z.コダーイ:アヴェ・マリア / 天使と羊飼い
A.I.イコチェア:グラシアス アディオス
モーツァルト:オペラ「魔笛」よりラルゲット“3人の童子”
G.ヴィルト:ミゼレ メイ
A.I.イコチェア:詩篇 61
* * * 休憩* * *
J.シュトラウスII:ポルカ「ハンガリー万歳」
R.シューマン:流浪の民
F.シューベルト:嵐にひるがえる旗
A.ピアソラ:天使の死
[世界の民謡]
アイルランド:ダニー・ボーイ
ウズベキスタン:王と物乞いSchoch va gado
ブルガリア:ディルマノ・ディルベロDilmano Dilbero
チリ:黒い瞳売りますYo vendo unos ojos negros t
ふるさと(作詞:岡野貞一 作曲:高野辰之)
千の風になって(作詞:不詳 作曲・日本語訳詞:新井満)
[オーストリア民謡]
あなたが谷を通り抜けるとき
ハスルー谷にて
雪が溶けて緑が萌え出て
森のハンス
J. シュトラウスII:「浮気心」
J. シュトラウスII:「酒・女・歌」より“喜びのワルツ”

アンコール
成田為三:浜辺の歌
スピリチュアルズ:彼は決して彼女を見捨てない

ウィーン・フォルクスオーパーが来日中に、ウィーン少年合唱団を聴くのも面白いかな?と軽い気持で5月もだいぶ遅くなってからチケットを予約。奇跡的に1枚だけ残っていたらしい。開演前の入口には、「チケット求む」の紙を掲げた女性もいた。相変わらずの人気らしい。10年ほど前に、天使の住む街にも数年前にやって来たが、いわゆる「追っ掛け」の方々が最前列に陣取っていて驚いたことがあるが、今回も会場内には熱心な聴衆が大勢いたようだ。その時のスポンサーは「千趣会」だったが、今回は「キヤノンマーケティングジャパン株式会社」で会場に入るとCANONのロゴが入ったフラッグが舞台奧の左右に掛かっている。ピアノが中央に演奏者が背中を向ける形で置かれていて。左右に山台。椅子や打楽器、チェロなどが目立たないように?置かれていた。ピアニストをかねる指揮者を中心に上手側に9名のアルト、下手側に17名?のソプラノが並ぶ。

 舞台下手から、グレゴリオ聖歌を歌いながら団員が登場。少し遅れて指揮者が登場。そのたびに盛大な拍手がおきる。う~ん、音楽を聴きにきたというよりも彼らの姿を観に来たということなのだろうか。せっかくの「天使の歌声」が台無し…とは気がつかない人が大半のようだった。曲の終わりで指揮者がピアノの前に座るとすぐに「カルミナ・ブラーナ」が始まる。一気に音楽の年代が飛ぶが、レパートリーの広さを誇るウィーン少年合唱団らしい構成である。

 ホールの音響がよいのか、想像以上の音量で驚く。かといって力んで無理矢理響かせている風でもなく、上手く融け合った声質が心地よい。またボーイソプラノの濁りのない響きや、ボーイ・アルトの独特な音色が興味深かった。音楽的に不安定な部分が露呈してしまう曲や、ソリストの力量にばらつき、日本語歌詞の発音の甘さなどもあるにはあるが、音楽的なレベルは高く、知名度や可愛らしさといったもににあぐらをかいている団体ではない。もっとも歌っている最中の行儀の悪さ?は相変わらずで、日本の合唱団には絶対有り得ないような落ち着きのなさもあるが、むしろ、こちらの方が自然だなあと思う。歌うのが好きで好きでたまらないといった感じだけは、よく伝わってきた。

 前半は主に宗教曲ではあるが、多彩な曲目が並び飽きさせない。ピアノ伴奏ありのものや、無伴奏がバランスよく配置されていて、ピアノを弾きながらの指揮者と団員のアイコンタクトなど面白く観た。途中で追加されたモーツァルト:オペラ「魔笛」よりラルゲット“3人の童子” は、実際にウィーン国立歌劇場の舞台に立っているのだろか?曲の最後ではピアノの下に潜り込むような演技もあって楽しめた。コダーイの曲や最近の作曲家のイコチュアの「詩篇第61篇」が興味深かった。特に後者はゴスペルのようなノリのある曲で、「ウィーン少年合唱団は、こういう曲もこなすのか!」とちょっとした驚きがあった。

 休憩をはさんで後半は民謡やシュトラウスの曲などで予想外に楽しめる内容になった。楽譜を持って登場したが、使ったのは「ふるさと」と「浜辺の歌」ぐらいで、「千の風になって」はなんと暗譜!入れ替わり立ち替わり団員がソリストになって歌う。打楽器やチェロの演奏やアコーディオンの伴奏も入る曲もあって多彩。さらにオーストリアの衣裳に着替えてダンスやら、団員のピアノを弾きぶりの曲もあって、かつてのオペレッタを上演していた頃とは違った趣向が満載で楽しめた。

 ブルガリアの「ディルマノ・ディルベロ」は、最後の部分の歌い方がかつての芸能山城組のブルガリアンボイスを思い出させたし、オーストリア民謡の「森のハンス」では、前拍を1階客席、後泊を2階以上の観客に指導があって、全然あったいなかったような気もしたが、観客も参加できて楽しかった。

 アンコールでは、聴きたいなあと思っていたBプロの黒人霊歌が歌われて満足。力強い迫力で歌われるスピリチュアルズもよいが、透明な響きで歌われるのには別の感動があって、よい締めくくりになっていたと思う。白いセーラ服の制服と美少年揃い?のJ事務所とは違った極普通の感じの少年が繰り出すプロ意識に満ちた舞台に大いに満足。来年もこの時期に来日らしい。それにしてもパンフレットを見ると、卒業するとオペラ歌手になる団員もいるらしくインタビューが掲載されていた、まさしく英才教育を施されたということなのだろう。そういえば知り合いのオペラ歌手も子供の時は教会の聖歌隊で歌っていたと聞いたのを思いだした。

 4月25日から始まって、まもなく終わる日本公演だが、今年はシューベルト組だったようである。それにしても公演日程では、昭和女子大学、聖徳大学、日本大学豊山女子高、共立女子学園と学内関係者だけに公開する公演が目立った。羨ましい学生達である。でも別格はスポンサーの主催するスペシャルナイトの特別公演!何をやったのだろうか。

2008-06-08 02:05
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「熱狂の日」音楽祭2008 546/2008年5月6日(火)18:45~19:45 ホールCマイアーホーファー [演奏会]2008-05-08 [演奏会 アーカイブス]

 最後を締めくくる演奏会である。開場時間になっても客席の準備ができていなくて、ロビー開場となった。開演時間が迫ってもホール内に入れないので、シビレを切らした一部の観客が興奮して係員に絡んでいた。音楽を聴く前に怒り狂うという心境が理解できないが、待っただけの甲斐はあった充実した内容で大満足であった。それにしてもエレベーターの前に立つ係員の女の子を嘘つき呼ばわりする老婦人って…。なんだたんだろう。さすがに他の観客にたしなめられていたが驚きを通り越して哀れに思えた。別会場だが、コンサートとコンサートの間が短すぎると係員に苦情を言っていた老婦人もみかけた。チケット買うときに調べればいいことで、他人に責任をなすりつけるべきではないと思うが、近頃は変わった人が多いように思う。

“1828年3月26日のコンサートのプログラム”
生涯にただ一度、シューベルトの友人たちが開いてくれた自作品のコンサートを再現!

 ピアノが真ん中に置かれ、合唱団の山台が「ハ」の字型に置かれているという変則的な舞台設定。開演準備までに時間がかかるわけである。以下作曲はすべてシューベルトである。

プラジャーク弦楽四重奏団
ヴァーツラフ・・レメシュ(ヴァイオリン)/ヴラスチミル・ホレク(ヴァイオリン)
ヨセフ・クルソニュ(ヴィオラ)/ミハル・カニュカ(チェロ)
弦楽四重奏曲第15番 ト長調D877より第1楽章
まず作曲者最後の弦楽四重奏曲で始まる。今回はほとんど聴くことができなかったが、弦楽四重奏の内省的な音楽性に強く惹かれた。いつかは自分でもアンサンブルをと思うが遠い遠い夢物語である。

シュテファン・ゲンツ(バリトン)
フィリップ・カサール(ピアノ)
「十字軍」D932 「星」D939 「さすらい人の月に寄せる歌」D870 「アイスキュロスからの断片」D450
シューベルトといえば歌曲というイメージがあったが、ようやくここに来て聴くことができた。シュテファン・ゲンツは声量、表現力も申し分なく、若きドイツ歌曲歌手として注目されているにもうなずける演奏だった。

コレギウム・ヴァカーレによる男声合唱
ローザンヌ声楽アンサンブル
ミシェル・コルボ(指揮)
「戦いの歌」D912
ミシェル・コルボの指揮によるベルギーとスイスの合唱団の男声のみが出演。ついさっきまでモツレクを歌っていたローザンヌ声楽アンサンブルのメンバーは蝶ネクタイを締めていて同じステージで移動してきた感じ。男声合唱の魅力爆発。楽しめた!

トリオ・ショーソン
フィリップ・タレク(ヴァイオリン)/アントワーヌ・ランドウスキ(チェロ)/ボリス・ラロシュランベール(ピアノ)
ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 作品100 D929より第2楽章
ピアノ三重奏曲を天使自ら進んで聴こうとする可能性はほとんどゼロ。期待値も低かったのが、音楽が始まってみれば、すっかり聴き入ってしまって、本公演を聴きに行かなかったことを後悔。来年はチケットが手に入る限り室内楽中心に聴こうと決心。自分の知らないジャンルの音楽に出会えるのも「熱狂の日」ならでは。

クリストフ・アイスホルン(テノール)
岸上 穣(ホルン)
フィリップ・カサール(ピアノ)
「川の上で」D943

ピアノとホルンの伴奏付きの編成。最晩年の作品である。ホルンの岸上 穣は「熱狂の日」にデビュー。多少不安定な部分もあったが、無事にデビューを飾った。珍しい曲というだけで、音楽的な感動は少なかった。

ヴァレリー・ボナール(アルト)
コレギウム・ヴァカーレによる男声合唱
ローザンヌ声楽アンサンブル
フィリップ・カサール(ピアノ)
ミシェル・コルボ(指揮)
「セレナード」作品135 D920

当初発表されていたプログラムの順番が変わって6曲目の予定だったのが最後になってしまった。これで再現コンサートになるのか?という疑問はあったが、コルボの指揮に混成チームの合唱団が素晴らしい音楽を聴かせてくれて大満足。こんなに後味のよい演奏会も珍しい。コルボの音楽で締めくくれた観客は幸福であると思った。

 来年のテーマはバッハだとか。是非早くから計画を練って参加したい。

2008-05-08 22:43
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「熱狂の日」音楽祭2008 514/2008年5月6日(火)17:00~17:45 ホールCマイアーホーファー [演奏会]2008-05-08 [演奏会 アーカイブス]

谷村由美子(ソプラノ)
ヴァレリー・ボナール(アルト)
マティアス・ロイサー(テノール)
クリスティアン・イムラー(バス)
ローザンヌ声楽アンサンブル
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ミシェル・コルボ(指揮)

モーツァルト:レクイエム ニ短調K.626
シューベルトを悼んで友人たちが演奏した「レクイエム」。名匠コルボによる、切ないほど劇的な音楽

 評判を聞いていたコルボ指揮のモーツァルト「レクイエム」を楽しみにしていた。天使はこの曲を合唱団の一員として何度も歌ったことがあり、なんと海外公演まで経験している。よく知っている曲だけに期待は大きかった。結論から言うと、感動には遠い演奏会であったと思う。

 大きな原因は、やはり5000人収容のホールにあるように思える。山台の位置が奧過ぎるのか、18列目の席だったのにもかかわらず、ずいぶんと遠くから音楽が聞こえてきたように感じた。残響も短めな会場で、教会など長い残響時間の会場で歌われることを前提に書かれた宗教曲には不向きである。

 オーケストラも合唱団もソリストも、普段の会場と同じように歌うので音圧も何もかも不足しているし、言葉の明瞭さも失われてしまったようでイライラさせられた。それでも5000人もの人々が、奏でられる音楽の一音一音を愛おしみ、聞き逃すまいと神経を集中している様子は、「熱狂の日」らしくて感動的な光景ではあった。来年はなるべくホールAの演奏会は避けようと思う。

2008-05-08 22:27
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「熱狂の日」音楽祭2008 524/2008年5月6日(火)15:30~16:15 ホールB7ショーバー [演奏会] [演奏会 アーカイブス]

堤剛(チェロ)
オーヴェルニュ室内管弦楽団
アリ・ヴァ・ベーク(指揮)

メンデルスゾーン。弦楽のための交響曲第10番 ロ短調
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタイ短調D821(チェロと管弦楽版)
ロッシーニ:弦楽のためのソナタ第5番

チェロと管弦楽版「アルペッジョーネ」は貴重!2つの美しい弦楽合奏曲がサンドイッチ

 この団体、ソリストこそ違え同じプログラムですでにステージに立っている。本来なら演奏について何かしら記憶が残っているようなものだが、堤剛のチェロの超絶名演しか覚えていない。

 そのチェロが最初に鳴り響いたとき、確かにチェロの音色なのだが、包み込まれるような慈愛に満ちたもので、聞いているだけで幸福になれたような気がした。天使もチェロは練習はしているが、天使の弾いているチェロとは、あまりにレベルが違いすぎて驚いた。

 ボーイングも楽器の傾け方も、何か誰かにを指示されるよりも自己の流儀を優先するような自由奔放な演奏で驚いた。それに演奏中の堤剛自身の顔がそれこそ100面相でドンドン変わっていくので見飽きなかった。今回聴いた中では一番の出来だった。本当に素晴らしかった。


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